宇治市小倉町こにし歯科医院、院長の小西宏和です。
歯周病ってほぼ100パーセントに近い国民病なんですね。
この国民病、どうやったら治るんでしょうか。
そもそも治ったりなくなったりするんでしょうか?
ざっくり言うと、
歯肉炎は治る
歯周炎は治らない
となります。すごくざっくりとした表現なので、「治らない」というフレーズにびっくりせず、ついてきてください。
歯肉炎は歯についた汚れが歯茎に波及して、腫れたり痛かったり、出血したりする病気です。
歯磨きがお上手で、残しの無い歯の歯茎は病気になりません。
歯茎が腫れる
歯みがきの時に血が出る(そもそも赤みがかっている)
歯みがきの時にチクチクする
こういった歯茎にとどまった症状の場合はお口の衛生状態の改善で解決します。
ただし、一つ大きな誤解があります。
一度歯医者にきてクリーニングを受けただけでは治りません。
先ほども申した通り、「保つ」ことが大切なんです。やりつづけるということです。
よく患者さんにお話をするのですが、皆さん一日に何回食事しておやつ食べて、ジュースやコーヒー飲みますか?
それだけで歯を磨くべきタイミングって一月に100回を超えると思います。
基本的には摂取のたびに口腔ケアが必要なので。
私たちが1回きれいにしても、のこりの99回が不衛生では治りません。
私たちがお手伝いできるのは、必要な数百回のうちの1回なんです。
歯医者に通っているから安心、ってだけの話ではないんですね。
もちろん、歯医者に来る習慣がある人は、無い方よりずっと意識が高いですし、素晴らしいことだと思います。
ただ、来てることだけで満足ししまって、毎日がおろそかになってはいけないということなんですね。